Rail Magazine 鉄道趣味を究める専門誌 1984年1月創刊
Rail Magazine創刊号
DHTMLビューワーで本を見る
Flashビューワーで本を見る
アクションブラウザの動作環境と使い方はこちら
注:誌面の中に掲載されている住所、電話番号、価格等は発行当時のものであり、現在とは状況が変わっているものも多く含まれています。あらかじめご了承の上、お問い合わせなどには充分ご留意ください。
創刊号を振り返って

 ネコ・パブリッシングが発行するあらゆるジャンルの趣味雑誌のなかで、『レイル・マガジン』ほど時代の変革を身を持って体験してきた雑誌はありません。いうまでもなく1987(昭和62)年春の国鉄分割民営化です。

 創刊号巻頭の発刊の辞でも、初代編集長・笹本健次が「国鉄の赤字問題に端を発し、いま日本の鉄道は大きな転換期を迎えています」と記していますが、よもや国鉄解体が現実のものとなろうとは思いもしなかった時点での創刊でした。

 巻頭のカラーグラフは磐越東線と東北本線の三重連。前者はDD51、ED75の当然ながら国鉄標準色の三重連で、本編では新しい試みとしてクルマで撮影地をガイドする「ドライブガイド」で詳細が紹介されています。EF58やEF15の機関区別ガイドも今となっては隔世の感があります。この時点でEF58は東京機関区や宮原機関区にまだ84輌もの仲間が残っており、EF15も甲府や竜華に37輌が残存していました。私鉄界に目を転じても、2軸オープンデッキ客車が現役だった別府鉄道のレポートなど、今から思えば信じられないような時代モノが現役だったことが知れます。そして連載陣ではのちに書籍化されて大好評を博した「木曽谷の森林鉄道」がスタートを切っています。

 さて、創刊時の『レイル・マガジン』の大きな特徴は実物記事と模型記事が一冊の本の中に同居していることです。しかも、当時としては未だ市民権を得られずにいた87分の1スケール12mmゲージを積極的に取り上げた点も特徴でした。創刊号でも12mmゲージの「小海線のC56」が登場しています。わずか120ページほどの、今から思えば荒削りな創刊号ではありますが、当時の時代背景、さらには創刊時の熱気を感じ取っていただければ幸いです。

現レイル・マガジン編集長 名取紀之