clubman エンスージャスティック・モーターサイクル・マガジン 1987年1月創刊
clubman創刊号
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注:誌面の中に掲載されている住所、電話番号、価格等は発行当時のものであり、現在とは状況が変わっているものも多く含まれています。あらかじめご了承の上、お問い合わせなどには充分ご留意ください。
たかがオートバイ、されどオートバイ。

 今からおよそ20年前。日本が空前のオートバイブームに沸いていた頃、一風変わったオートバイ雑誌が誕生しました。流行りのレーサーレプリカバイクには目もくれず、ページを開いて飛び込んでくるのはマチレス、ベロセットといったクラシックマシンばかり。しかも、そういった歴史的なマシンが大切に磨かれているだけではなく、現役時代にトリップしたかのようにアクセルが振り絞られ、全開で走っている様が次々と誌面を飾っていたのです。まるで、山間に木霊するエキゾーストノートが聞こえてくるかのような写真の数々は、生々しいほどオートバイが持つ鼓動感を伝えていました。

 それが1986年10月に創刊された『クラブマン』の始まりです。初代編集長は小野かつじ。すでに故人となってしまいましたが、“本物のエンスージアスト”のための、あるいはそれを目指すための本として、オートバイ趣味誌の枠を超えたクオリティを目指し世に送り出したのです。

 以来、クラブマンはクラシックバイクを中心に展開し、シングルやツインエンジンの味わいをどこよりも深く伝えてきました。また、そんな世界に憧れる若者のために、例えばヤマハSRといったシングルマシンの魅力を提案し続け、今日まで続くブームの火付け役ともなってきたとも言えるでしょう。

 そんな風に古き良き時代を伝える一方、カスタム、2ストローク、スーパーモタードなどオートバイの新たな魅力を発掘し続けることも忘れませんでした。編集長のカラーや時流の中で様々な変化がありましたが、一貫して読者にアピールし続けているのは、嗜好の対象がどんなオートバイであれ、その楽しみが走らせることにあるということ。たかがオートバイではあるが、それに跨り、歓びと苦悩を共にしながら鍛えられた男がいかに素晴らしいか、それがいかに幸せかということをこれからも変わらず伝えていきたいと思っています。

現クラブマン編集長 伊丹孝裕