I LOVE SKYLINE スカイラインを愛する全ての人に 1989年5月創刊
I LOVE SKYLINE創刊号
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注:誌面の中に掲載されている住所、電話番号、価格等は発行当時のものであり、現在とは状況が変わっているものも多く含まれています。あらかじめご了承の上、お問い合わせなどには充分ご留意ください。
GT-Rの復活が刊行のきっかけ

 『I LOVE SKYLINE』は、1車種を徹底的に掘り下げて紹介する「アイ・ラブ・シリーズ」の第3弾として、1989年5月、8代目R32型のデビューに併せて発刊した本です。
 スカイラインというクルマは、輝かしい経歴を持つモデルであるために、今でもニューモデルが登場するたびに専門誌が特集を組んだり、1冊本が数多く発刊されたりするのですが、この8代目の時は、排ガス規制以後初めて“GT-R”のエンブレムを付けたモデルが復活すると言うこともあり、期待度は今まで以上に強かったと記憶しています。
 そんなこともあって弊社でもスカイラインの特集本を作ろうという機運が盛り上がり、当時シリーズ化をし始めた「アイ・ラブ・シリーズ」の1冊として制作することになったのです。余談ですがこの本は、私が提案し実現した最初の企画でもありました。
 コンセプトは、「アイ・ラブ・シリーズ」に共通する“そのクルマを愛する全ての人が楽しめる本”。そこで、弊社がそれまで培ってきたあらゆるネットワークを活用して、歴代のスカイラインを網羅した内容にしたいと考えました。
 通常このての本の場合、歴代のモデルヒストリーを企画の中に盛り込むのはごく当たり前のこと。しかしそれは、過去のストック写真や広報写真を使って構成することがほとんどです。そこで私はオーナーズクラブやスペシャルショップなどに協力をお願いし、歴代各モデルと新型スカイラインを一堂に集めて撮影したいと考えたのです。
 そうは言っても、ことがスムーズに進んだわけではありません。特に当時最も新しいモデルだった7代目スカイラインの限定車“GTS-R”については、取材日の前々日にようやくオーナーとコンタクトがとれたほどで、しかもそのオーナーを紹介してくれたのは、レイル・マガジンの名取編集長だったのですから、この時ほど、自分の勤める会社ながら、その趣味人ネットワークの幅広さに驚いたものです。
 こうして撮影したのが、P4〜5に掲載した写真です。6台の歴代モデル(残念ながら初代スカイラインは揃えられませんでした)を、スタッフ総出で栃木にある日産のテストコースまで自走で運び、テストコース上に整列させて撮ったもので、この撮影が終わった瞬間は、達成感と安堵感で胸に熱いものがこみ上げてきたことを覚えています。
 その日は新型スカイラインの事前撮影会だったため、日産のR32スカイライン開発スタッフや広報の方々はもちろん、他社の編集スタッフやカメラマンも大勢来ていたのですが、歴代モデルをコース内に持ち込むやいなや、「おおおっ!」という歓声がわき起こったほどの注目の浴びようで、中でも、R32スカイラインの開発責任者であり、スカイラインの生みの親である桜井真一郎氏とともに歴代スカイラインの開発に携わった伊藤修令氏が近づいてきて、「いやぁ、懐かしいな! よくこれだけ集めたね」と声をかけてもらったことは、今でも忘れられない思い出になっています。

I LOVE SKYLINE 編集スタッフ 二ノ宮敏行